2018年 02月 11日
指宿市・池田湖の菜の花 大阪に鹿児島から菜の花を。
検索して見に来てくださる方が増えている気がします。
指宿市にある両親のお墓参りに行ったついでに、珍しく、池田湖に足を
運んでみました。菜の花を見たいと思ったのです。
池田湖、開聞岳を望む菜の花の絶景ポイント。久しぶりだなあ。
山村暮鳥の「風景 純銀もざいく」を思い出しました。
「いちめんのなのはないちめんのなのはないちめんのなのはな…」
「いちめんなのはな」がずっと並んでいて、
「かすかなるむぎぶえ」とか「ひばりのおしゃべり」とか、
少しだけ入る。それが心地よい菜の花畑の風景に溶け込んで…。
あれはいつごろに読んだものだったか。
40年くらい前だったはず。私の頭の中に、こんな菜の花畑が
鮮烈に浮かんだことを思い出します。
それと合わせて思い出すのが、中原中也の詩。
「菜の花畑で眠っているのは……菜の花畑で吹かれているのは……
赤ン坊ではないでしょうか?」
これはたしか、中也が亡くした長男のことだったのではなかったかと
思いますが、何しろ、記憶が古い。
どこかしら哀しさもある風景かもしれません。
若いころなら、菜の花と池田湖に感動してのきゅんきゅんでしょうが、
今の私には単なる心筋梗塞を起こしそうな「きゅん」でございます。
ひとりでこんなところで死にたくない(←ニュースになっては困る)
そういえば、指宿の菜の花を大阪に贈ると、今朝の南日本新聞に掲載されて
いました。司馬遼太郎記念館周辺に飾られた菜の花800本が切られていたと
いうことで、有志の方たちが贈ってあげようと切り出しを行ったそうで。
こちらは心あたたまる「きゅん」な話ですね。
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池田湖は,周囲15km・水深233mの九州最大のカルデラ湖です。湖水は藍色に澄み,薩摩富士と呼ばれる開聞岳が望めます。体長2m・胴回り50cmの大うなぎが棲息しており,幻の怪獣「イッシー」の湖としても有名です。