通勤途中に桜並木があって、通り抜ける度に
薄紅色のソメイヨシノの開花が進んで行く。
同じときに植えられた同じ桜で同じ環境にあるはずでも、
咲く順番はかなり違う。
1、2輪程度の木もあれば、4分咲きくらいに開いている木もある。
陽光の当たり方で違うのだろうか。
ときはもう4月。同じ日に学校を卒業した同級生もその後の人生は
異なっているばずで。早くに花開いた人も遅咲きの人もいるのだろう。
何を持って花開くというのかも価値観の相違かもしれないけれど。
大学時代の同級生のご主人とご主人のお母様が亡くなったという訃報が
届いて驚いた。もちろん、ご主人のことは学生時代からのおつきあいだった
から知っているし、結婚式も出席させていただいた。
「年下の彼」だから、早い旅立ちだが、今はほぼ交流がなくなっていたので、
どのような経緯で亡くなったのかまではわからないが、相次いでの旅立ちは
大変なものがあったことだろうと想像している。
私のまわりには40そこそこで、奥様を亡くした方が多くいて、指折り数えたら、
7人もいらした。男手でお子さんたちを育てるのも本当に大変で、胸を痛くした
覚えがある。
死別のほかにも離別もある。世の中は実にいろんな至難があるわけで。
いま、がんを乗り越えて、レビーの母の長い介護も乗り越えて、とにかくも
自分の足で働き続けていることを「花開く」人生と思ってもいいのかもしれない。
こちらは多分、以前もアップしたと思いますが「旅立ちの日に」。
卒業シーズン。学校であれ、仕事であれ、卒業したい人たち…。
それぞれが「花開く人生」をあるいてください。